ABAで褒める育児をしよう!おうちで簡単にできるABA療育【3ステップ】。

療育していると、たまに耳にするABA。療育機関でも取り入れているところも多いようです。

ABAってなんぞや?コツを知っていると育児の悩みが減るかもしれません!!

簡単に、解説していきます!

ABAってなに?

ABAとは、『応用行動分析と呼ばれる理論と実践法』です。というと、なんだか難しい。

ざっくり言うと、 発達障害児の困った行動を少なくする方法です!

発達に凸凹がある子や遅れがある子(特に自閉症の子)に、出来るだけ早期に実践するのが良いとされています。

民間のプロのセラピストに指導してもらうこともできます。(料金が高かったり、専門家の数が少ないことも)

ちなみに、『アバ』じゃなくて、『エービーエー』と読みます。

おうちABAの3ステップ

↑こんな時、どうするか??叱っちゃいますよね〜

実は、親がABAを少し意識することで、お家での日々の育児やしつけに活かせます

発達障害児に限らず、子どもはわがまま言ったり、言うこときかなかったり、親を困らせイライラさせる行動をとります。こんな時どう対応するか、3ステップで考えてみましょう!

【STEP①】困った行動の原因を探る

子どもの困った行動は次の4つのどれかに当てはまります。↓↓↓

  • 要求「ほしい/したい」
  • 回避「したくない/されたくない」
  • 注目「注意をひきたい/かまってほしい」
  • 自己刺激「なんだか退屈がまぎれて気持ちいいな」

あら不思議!問題行動の原因が簡単にわかっちゃいますよ!

要求

子どもは欲求のかたまり・・・!?よくある光景でもありますが、困った行動をした結果、要求が通ってしまっているケースに注意!!

例)買い物中、お菓子を買ってほしくて癇癪をおこす

例)お友達のおもちゃがほしくて、お友達を突き飛ばしてしまう。

回避

やりたくないから逃げちゃう。人間の本能のようでもありますが、社会で生きてくには逃げてばっかりいられません。

例)勉強したくなくて、部屋から飛び出す

例)お友達と手を繋ぎたくなくて、噛みつく

注目

「あっ!」とか「こら!」の大人の反応が子どもにとっては面白かったりします。『かまってちゃん』も時には『困ったちゃん』になります。

例)先生から注目されたくて、おもちゃを投げる

例)ふざける

自己刺激

暇つぶしにやってみた感覚の刺激が、やみつきになっちゃうケースでしょうか。

例)車のおもちゃを目の横で動かして遊ぶ

例)奇声をあげる

こんな行動されたら、ダメ!と声を出して怒っちゃうよ!!もしくは甘やかしちゃうか…

ちょっと待ったーーー!!!菓子をかうなーーー!

これらの問題行動をすることで子どもの願いが叶ってしまうと、子どもは誤学習してさらに問題行動をするようになってしまいますよ!!(強化という)

問題行動の原因がわかったら、【STEP②】の対処法を実践してください!!

【STEP②】原因に合った対処をする

子どもが困った行動をしたとき、反応・相手をいっさいしないようにします!!

例えば・・・

スーパーでおかしが欲しくて癇癪をおこしたとき、

泣いて騒いでも、相手をしません。もちろんお菓子は買いません。まわりに迷惑がかかるようなら、移動させます。癇癪が落ち着くまでは、いっさい無視します。(要求を聞きいれない反応しないかまわない目を合わせない声をかけない安全は確保

この方法を『消去』といいます。

無視なんてかわいそうだし、周りの人が見てるし、根負けして、そんなことできない・・・

ここは親の踏ん張りどころ!!!ガンバッテ!!!

癇癪してお菓子をゲットできたら、味をしめた子どもは次回も癇癪をおこしちゃいます。

癇癪で要求を通そうとするのは、社会的に間違ったコミュニケーションの仕方。これはどうにかやめさせたい!毅然とした態度で『消去』を貫いていきましょう!

※出先でこの対応をするのが難しければ、お家でじっくり練習してから、スーパーに行くようにすると◎

対処法は原因に合わせて↓

  • 癇癪をおこしても無視する(消去)
  • おかしコーナーを通らないようにする(事前の工夫)
  • 問題行動以外の適切な行動をとらせてほめる
  • 代替の適切なものを提示してあげる
  • 問題行動を物理的にできないようにする

通っている園などでも同じ対処法をしてもらえるとありがたいですが、まずはお家の中で、家族みんなが同じように対応できるようにしましょう。

そして・・・対処だけではダメです!必ず次の【STEP③】も並行して実践してください!!

【STEP③】褒める

普段から褒めて褒めて褒めちぎる!!!が基本です。

何でもないことでも褒めるようにします。「ちゃんと座って食べてるねー。」「手を繋いで歩いて偉いねー。」・・・当たり前のことでも、良い行いをしているときはこまめに声をかけてあげましょう!

時には手助けしてあげて(プロンプト)、上手に出来るように促します。良い行いができたら、すかさず褒める!ご褒美のおやつやおもちゃ(強化子)をあげるのも◎。

適切な行いが定着するように、その都度、褒めてあげます!(強化)

褒め方がわからないときは、褒め言葉を何個か書き出してみたり、先生の褒め方をマネしてみるといいかも♪

3ステップまとめ

【STEP①】原因を探ることで、子どものしたいこと、したくないこと、好き嫌い、クセなどが理解できるようになります。子どもの立場にたつと、なぜ困ったことをするのかも分かってあげられるように。ママのイライラ、叱りたい気分が軽ーくなります!

【STEP②】対処の仕方はブレてはいけません。『問題行動をおこしても得しない』ということを何度も経験させてあげます。親の方も折れない気持ちが必要。コツさえつかめば、自然にできるようになってきますよ〜!療育の先生がやってることの意味が分かるようにもなります!

【STEP③】褒めることで、望ましい行動をどんどん増やしてあげましょう!認めてあげることで、子ども本人の『要求』『逃げたい気持ち』『かまってほしい』の気持ちが満たされていきます。発達障害をもつ子どもは、どうしても叱られがち。そうするとまた問題行動がふえてしまう悪循環に。たくさん褒めて、自己肯定感をはぐくんであげたいですよね。

①②③をずっと継続することが大事。これを繰り返していくと、自然と『叱らない育児』『褒める育児』が実践できてしまうのです〜!

ABAっていうと、なんだか難しそうなのですが、実は、親子が分かり合える素敵な育児法なのでは。と思えてきました!適切な行動をスモールステップでゆっくり教えてあげれば、子どもができることを増やす手助けにもなるかもしれません〜!

※ここでのABAのお話は、筆者なりの解釈でまとめたものです。より深く正確に理解されたい方は、専門の先生や教室でお尋ねすることをお勧めします〜

療育
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この記事を書いた人
poppoママ

ウィリアムズ症候群の一人息子を育てる主婦。
新米ママだけど、子どもと一緒にゆっくり成長中。
療育の奥深さにハマってます。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
障がい児たちの将来についても気になります。

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