わが家のポッポくん、離乳食が全く進まず、とーーーっても苦労しました。
- うまくかめない。
- 舌でたべものを押しだしてしまう。
- 水分がうまく飲めない。
- 食べられるものが限定的。
- すぐむせる。
- よだれが多い。
↑こんな感じで食べ方のお悩みがたくさん・・・
障害のある子は、噛む・飲み込む・自分で食べるなどの「食べる」機能を身につけるのが難しかったりすることがあります。
子どもの食べ方に心配がある時は、摂食指導をうけることができます。ポッポくんも1歳くらいから、せっせと通っておりました。
摂食指導はどこで受けることができるの??
『口腔リハビリテーション科』があるような、大きな歯科病院で受けることができます。または療育園や発達センターなどで、専門の先生が診てくださることもあります。
かかりつけの小児科医とか、自治体の相談センターに聞いてみるといいと思います!
はじめは『離乳食が進まない』悩みを、歯医者さんに診てもらうことになんとなく違和感がありましたが、専門は『歯科』のようです。
子ども向けに指導してくださるため、楽しい雰囲気のなか椅子にすわって指導受けることができます。指導のたび、親はお弁当を作らなければならいというプレッシャーはありましたが…(先生方にお弁当の中身見られるのがとても恥ずかしい。笑)
どんな『指導』をしてくれるの??
実際の食べ方をみてもらい、その子の発達段階に合わせたアドバイスをいただけます。
食形態
一般の育児書あるような、月齢を基準にして食材の柔らかさを決める方法だと、離乳食は全く進まないし、嚥下(飲み込むこと)がうまくいかず危険なこともあります。摂食指導では、お口の動きに合わせたかたさや柔らかさ、調理法、栄養についても教えてもらえます。
適正な姿勢・食具
安全に嚥下するためには、姿勢を正しくして食べることも大切。また、適正な食具を選ぶことで、お口の動きを促してあげたり、一口量を覚えることができたり。発達に合わせて、具体的なスプーンの紹介などしてもらえます。
直接訓練
実際に子どもが食べる様子を観察してもらい、アドバイスしてくださいます。丸のみの抑制、口への取り込み方、噛みかた、水分のとり方、自分で食べる方法など。日常で親が注意してあげるポイントを知ることができます。
間接訓練
お口のマッサージ方法です。バンゲード法(筋肉をつける)、ガムラビング(歯肉マッサージ)、脱感作(過敏をとる)など。
摂食指導で教わったこと。わが家のポッポくんの場合は??
離乳初期
- スプーンの種類について(唇にチカラが入る平らなものが◎)
- 食事の時の椅子
- スプーンでの食べさせ方(取り込みの動きを待つ)
食べもの拒否時代。これが長かった(T_T)
この時期は何を作ってあげても、はきだしちゃってました。先生にアドバイスされたことをなかなか実行できず、途方に暮れてママはとにかくイライラ〜!!
徐々にオーガニックのベビーフードだけは食べてくれるように。なんとかそれで乗り切りました!(けっこうお高いんだな、これが…)
離乳中期
- 食べものの固さについて
- お口のマッサージ方法
- ストローでの飲み方(浅く唇を使って吸う)
そこそこ固さのあるのものを食べられるようになってきても、療育園の給食はドロドロの形態のものが提供されていました。もっと固いもので練習させたい!と当時のママは焦っていましたが、この時しっかり基礎から訓練したからこそ、現在上手に噛めるようになっているんだと思います。
マッサージはよだれを止めるため、お口の周りの筋肉をつけてあげたり、過敏をとってあげる方法のものを教わりました。ママがマッサージすると、ガブッと噛みついてくるポッポくん。恐ろしかった・・・
離乳後期・完了期
- かじりとり
- 一口量を覚える(つめこまない)
- 食具の使い方
詰め込んで飲み物で流しこむ。という食べ方から、一口づつゆっくり噛む。を根気よく教えてあげます。手と口の協調運動を覚える時期でもあります。現在、よく噛めるようになったポッポくんは、食具の持ち方や使い方の指導が中心になり、作業療法のよう。
やっとこさほぼほぼ大人と同じものをシェアできるようになってきて、親としてはとっても楽に。レストランも楽しめるようになりました♪
こんな感じですこしずつ、スモールステップで教えてくださいます。ポッポくんの場合、各期を1年半くらいかけてゆーーーっくり進んでいる感じです。
摂食指導をうけて思うこと
とにかく焦らないこと!
ママはどうしても周りと比べてしまい、離乳食が進まないことにかなり焦っておりました。作っても作っても食べてくれないので、将来が不安になったりもして。
ステップアップさせたくて少し難しめのものを与えがちで、無理に固めのものをあげたこともありました。(ポッポくん、ごめんよ)
そしてわかったのは、焦ってもお口の発達は進みません!!ということ。
体や心の発達の影響を受けて、お口の発達も順に進んでいくので、離乳食だけ焦っても意味ないんです。指しゃぶりやおもちゃを口に入れること、唇や舌の運動、目・手・口の強調運動、体幹の発達なども同時に大切になってくると思います。
全体の様子をみてあげながら、ゆっくりじっくり、上手に食べられるものでお口をたくさん動かしてあげたいですね。
噛むことって大事
指導でゆっくり順を追って進めたことで、ポッポくんは褒められるほど『上手に噛める』ようになりました!
『きちんと噛める』ってけっこう大切で、顎の発達はもちろんのこと、脳の活性化、虫歯予防、好き嫌いをなくす、体を強くするなどのメリットがたくさんあります。
子どものの好きな食べ物はだいたい、噛まなくても食べられちゃうグラタンやらハンバーグ。よく食べてくれるから食卓にあがりがちになっちゃいますが、『噛む』を促す食材も取り入れたいものです。
『噛める』ようになってからは、おやつに煮干しやら干しいもやら固いものを好むようになったポッポくん。食べられる食材が増えて、『食』を楽しめているようです♪
幼いうちに正しい噛み方を丁寧に教えてあげることで、好き嫌いが無くなるかも!?長い人生、正しくおいしく食べたいものですね〜
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