障がいのある子どもや発達の遅れがある子どもの場合、幼児期の進路について悩みますよね。
わが家は、年少を療育園、年中から保育園!どちらも経験しました。
この進路のお悩みを解決すべく、それぞれのメリット・デメリットを書き出してみました!
ぜひ参考にしてみてください!
療育園
【療育園】メリット
手厚い支援
これに尽きる!!といっても過言ではない。
先生の数が多く、園児一人ひとりに適したきめ細やかな指導を『愛情たっぷり』にしてくださいます。
スタッフの皆さんが障がい児の特性をとてもよく理解しているので、親としては安心してお任せすることができます。
療育の環境が整っている
ABAの専門的な手法をもちいていたり、TEACCHとよばれるバリアフリーや絵カードを使うなど、障がい児にとっては心地の良い環境であることが多いです。
子どものことを理解できるようになる
療育園では、勉強会があったりします。子どもの障がいの特性について、深く理解してあげる機会をもてます。
療育をよく知っている先生に、困りごとを相談したり、アドバイスもらったりできます。
保護者同士のつながりがもてる
障がい児をもつ親同士のつながりは、とっても貴重です。
悩みを共有できたり、情報を聞けたり。他の保護者さんの考え方や取り組み方を知ることができます。障がい児を育てるという疎外感から解放されて、気持ちがとても楽になります!
【療育園】デメリット
子どもによっては、刺激が少ないことも。
療育園では、先生と子ども一対一のやり取りが多くなり、子ども同士のコミュニケーションの機会が少なくなる可能性はあります。
また、行動のモデルとなる子どもがいないケースも。子どもによっては、物足りなさがあるかもしれません。
ワンパターンになりがち
行事や環境・予定の変化が苦手な子に合わせて、毎日、単調な内容の繰り返しの場合があります。催しは最低限になってしまう園もあります。
年少から3年間通い続けていると、親も子どもも飽きてくることもあるかもしれません。
幼稚園・保育園
【幼稚園・保育園】メリット
同世代の子どもたちからの刺激
やはり同年代の子どものパワーはすごいです!
普通の子どのたちの集団に入ると、社会性はもちろん、言葉も刺激をうけずには過ごせないでしょう。
健常児と活動を共にすることで、障がいの程度は関係なく発達に影響をもたらしてくれることと思います。
地域のお友達ができる
わが子の特性を知っているお友達がいてくれると、小学校に進学したときも心強いですね。
親が働きに出ることも可能
障がい児育児だからと、あきらめていた仕事も始めることができますよね。
子どもと離れて仕事をすることで、親もリフレッシュできます!
平日に受給者証を使える
受給者証を利用した療育園に平日毎日通っている場合、同じ日に発達支援施設を併用することができません。
幼稚園(保育園)なら、放課後などに受給者証を使って児童発達支援施設に通うことができます。
幼稚園・保育園へいく場合は、発達支援の教室にも並行して通うことをオススメします。療育を続けることができ、施設によっては、園へ様子を見に行ってくれるサービスがあったりします。
【幼稚園・保育園】デメリット
専門知識がない
保育士さんは、障がい児の特性をあまり理解していない場合があります。
ここが療育園との大きな違いかもしれません。
療育の視点での細やかな対応がない場合があり、子どもの苦手意識やストレスにつながっていくことも。
放置される可能性
少ない先生の数で一斉に子どもたちを保育するので、常に一人ひとりじっくり見てくれているわけではありません。
コミュニケーションが苦手だったり、一斉指示がわからなかったりすると、ポツンと一人ぼっちになることもあるかもしれません。
※加配の先生(補助の先生)がついてくれて、細やかに助けてくれる状況なら◎
お友達との発達の差を目の当たりにして落ち込む
行事の時などに自分の子だけ明かにできていなかったりすると、悲しい気持ちになることがあるかもしれませんね。
入園しにくい
障がい児を全く受け入れない幼稚園・保育園は、けっこうあります。
「入園したいな」と思っても、すぐに入れない場合もありますので、それなりの準備が必要になることも。
選ぶのは最終的にパパママ
メリット・デメリットを知ったうえで、【療育園】なのか、【幼稚園・保育園】なのかを決めるには、
- 子どもの発達具合(得意・苦手や、特性など)
- 保健師さん・発達センター・ソーシャルワーカーの意見
- かかりつけ医師の意見
- 先輩パパママの意見
- 環境(親の仕事・体調・おさいふ事情、園の体制、園までの距離、利便性、等…)
などを考慮していくとよいのではないでしょうか。
最終的に、子どものことを一番よく知っている『親の勘』で決めるのが一番正しいと思います。
わが家の場合
わが家が、療育園から保育園への転園を決めた理由は、
かかりつけ医師の『保育園でもいいんじゃないかな〜』(かなり遠回しな言い方だった。)と、発達支援の教室の先生の『幼稚園はお勉強。保育園は生活。だからポッポくんは保育園が合ってる!』という言葉。
さらには、ポッポくんが療育園へ通っている当時、お友達を叩いたりしてしまうことがあり、とても心配していましたが、
『健常児に混じればこの他害はなくなるに違いない!』というママの根拠のない勘で、保育園を選びました。
そしてそれが大当たり!!
保育園に入ったとたん、他害はいっさいなくなったんです。
人なつっこすぎるポッポくんですので、療育園ではお友達に話しかけても反応がないときに、叩いてしまったようです。
現在、保育園では、理解ある加配の先生、ちゃんと叱ってくれる担任、やさしい園長、そしてポッポくんを「ちょっと変な子」と薄々感じながらも、一緒に遊んでくれるお友達に囲まれて、絶好調のポッポくん。言葉も伸びて、たくさん成長をみせてくれています。
最後に、神経内科の先生に言われたお言葉。↓
どんな環境に置いたとしても、子ども一人ひとりが持ってる可能性の中で、確実に伸びていくものです。
子どもも親もハッピーになれる選択をしてほいなと思います!!
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