障害児の保活!抑えておくべきポイントとは??

子どもの保育園入園が困難極める昨今。

これが障害児の保活となると、さらに至難のワザになるのはご存知でしょうか。

わが家の障害あり多動4歳児ボーイの保活も、モレなく大変でした・・(汗

それまで息子は療育園へ通っていて、ぬくぬくと守られた環境で平和に暮らしておりました。

ところが、療育園から一歩踏み出し、保育園という一般社会へ参加しようとしたとたん、、、

そこには大きな壁が立ちはだかっていたんです!

これから障がい児として入園を希望される方、保育園に入りたいが、難しそう・・・と悩まれている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

わが家の経験を少しでも参考にいただけたらと思い、まとめてみました。

保育園って、入れたらとっても素敵なところです!

コツをつかんで、障害児保活をぜひとも乗り切っていただけたらと思います!!

(ここでは東京23区外のとある市、幼児クラス入園時のお話です。自治体によって制度は様々ですのでご注意くださいませ)

障害児を取り巻く、保育園入園への現状

巷では待機児童が多く保育園に入れない!の声を耳にしますが、これは乳児クラスであることが多いです。

どの自治体もどんどん園を新設しているので、幼児クラス(3歳児〜5歳児)については、定員数が増えたり、幼稚園へ転園していくことなども含め、幼児クラスの健常児なら比較的入園できやすい状況です。

ところが!障害児はそう簡単に入園できません。

たとえ定員が空いていても、補助の保育士を確保できない。とか、新設園ゆえに体制を整えられないとかの理由で、障害児は入園を断られるのです。

これは大問題ですよね、、、

障害者差別解消法が施行されているにもかかわらず、こんなことがあっていいのかと憤りを感じますが、現実的には『障害児は保育園に入園しづらい』のが現状です。

現状を受け止め、この中でどう戦っていくかがポイントとなります。

障害児保活を困難にさせる問題点

  • 受け入れ可否を各保育園へ保護者が確認しなくてはならない
  • 障害を理由に受け入れを断られる
  • 受け入れてくれる園が少ないため、遠方の園までターゲットにしなくてはならない
  • 障害児枠の数が決められている(1園に3人。など)
  • 障害児です。というとあからさまに嫌な顔をされて、心が折れる
  • 障害児を持つことで仕事を辞めてしまったなど、再就職が難しい

こんなに問題点がてんこ盛り・・・!?

自治体によって違いはあるものの、障がい児保活はうまくいくはずがないと思ってしまいますよね・・・

ですが、思いもよらず入園できた!の声も聞くので、諦めず、やれることはやってみることが大切です。

障がい児保活の抑えておきたいポイントとは!?

働きたいから保育園へ預ける。の意思を持とう!

まず、保育園へ入園させたい動機を明確にしてください。

障害児の親なら、健常児との活動の刺激の中で発達を促したい。という思惑は、少なからずあると思いますが、その思いはいったん心の片隅においておいて下さい。

かくいう私も、療育園では物足りない。健常児の中に入れたい!が目的のひとつでした。

ですが、保育園とはあくまでも「保護者が保育できない場合に預かり、保育することを目的とする児童福祉施設」なので、親は働いてる、介護しているなど保育できない状態にあることが基本です。

この基本をおさえておいてください。

間違っても、役所で「子供に集団生活をさせてあげたい」などと言わないでくださいね。

1点でも多く指数ポイントを!

これは、普通の保活でも言えることですが、指数ポイントを多く獲得しておくことは重要です。

各自治体の保育所入所案内のしおり・冊子をよく読んで、自分が獲得可能なポイントを確認しましょう!

そして、これまで療育へ連れていくのに忙しかった専業主婦の方も仕事を探す、職業訓練に行ってみるなどが必要です。

私の場合は、開業届を提出し、自営業として働くことにしました。

障害児枠での申請だと高めの指数ポイントが加算されるとは思いますが、それ以外でも、1ポイントでも多く、指数ポイントが確保できるよう準備しておくことは大切です。

受け入れてくれる数少ない園へ確実に入所するために、けっこう重要なのです!

見学に行こう!

これだけ狭き門なので、「もう入園できたらどこでもいい!」と思いたくなりますが、こちらだって選ぶ権利はあるはず。

必ず見学をして、少しでも良い園を選んでください。

それでなくても障害児はデリケートなので、母の勘で「ここなら預けたい」と思える園を見つけてあげたいですよね。

私の経験では、いいな。と思える園は、園児たちの目がキラキラしていて、園長先生が素晴らしい方と感じました。

また、子供の特性に考慮しながら見学するのも大切です。

整理整頓されていない園だと、気が散って落ち着けない場合があったり、狭い部屋で子供達が騒ぐ環境だと聴覚過敏の子は辛かったりします。

我が子にっとってできるだけ負担の少ない環境であるかどうかをチェックしましょう。

他にも、『自由保育』なのか『一斉保育』なのかをチェックしておくのもいいかもしれません。

発達障害を含む障害児は、『自由保育』が苦手な場合があります。時間割がはっきりしている『一斉保育』の方が合っていることが多いと思います。

息子のお友達ですが、見学せずに決まってしまった『自由保育』の園で、うまく生活できずに転園を余儀無くされているケースもありました。

受け入れ許可を取ることでいっぱいいっぱいになってしまうとは思うのですが、入った後のことも視野に入れて見学できれば良いと思います!

ちなみに我が家の場合、民営保育園・市内31園中、

  • 電話で断られた園/18園
  • 見学できた園/9園
  • 受け入れ許可があった園/4園

でした。全ての園に電話する作業は大変だと思いますので、役所の担当者に相談するといいですね!

障害児を連れての見学は大変ですし、健常児のママに混じっての見学はしんどかったりしますので、時間に余裕のある早めの時期からじっくり見学していくといいですね。

役所へ足を運ぼう!

保育園へ入園させたいと思ったら、まず役所を訪ねましょう。

障害児です。と相談すると、制度について丁寧に教えてくれます。

自治体によっては、コンシェルジュと呼ばれるような取りまとめをしてくれる担当者がいる場合があるので、そういう方にとことん相談すると良いと思います。

そして、できれば何度も役所へ足を運んでください。

担当者の方々に顔を覚えてもらって、入園したい意思を伝えるようにしておきましょう。

私の場合は、役所の窓口で泣きながら入園できない理不尽さを訴え、電話口でも泣きながら苦情を言っていました。今思えばただのクレーマー(笑)みたいですが、きっと名前も覚えてもらったし、少なくとも本気度は伝わったのかな・・・

入園の選考は公正に行われているはずなので、ここまでアピールする必要は全くないですが、ちょっとした情報を教えたもらえたり、気にかけてもらえることで手続きがスムーズになる可能性ありますよ!

近隣他市の状況もチェックしてみる

どう頑張っても入園できそうもない雰囲気を感じたら、通える範囲でお隣の自治体や、勤務先の近くの自治体の保育所事情も調べてみましょう。

自治体によって、制度も状況も違うのでチェックしてみる価値はあります。

私も締め切りギリギリに、わらにもすがる思いでお隣の市へ問い合わせてみました。

障害児枠は一切なく、定員に空きがあればすぐにでも入所できる状況だと知り、制度の違いにかなり驚きました。受け入れを拒否されることもなかったので、お隣の市の保育園を第2希望で申し込み。

ただ、4月の一斉入園の申し込み時については、他市に住んでいる人は第2次選考から対象となる場合が多いので、狭き門になるとは思いますが、少しでも選択肢を広げることができます。

多少面倒な作業ですが、最終手段として考えておくのもいいですよ!

メゲない!!

障害児保活中、是非『メゲない』心を持っていてください。

と言っても、正直、これが一番難しい!

見学時に健常児のママに混じって、「うちは障害児なのですが、、」と質問した時の空気。園長に怪訝な顔をされた時。「うちは無理ですね」と拒否される瞬間。何件も断られ、サンドバッグ状態・・・ダメージ受けまくりでした・・・

社会の制度がおかしい!と怒りに震えたり、差別されるってこういうことなのかな、と悟ったりもしました。

でも、メゲずに保活を続けていると、きっと、光はさしてきます

「こういう子、うちにきて欲しいの」と言ってくださる園が必ずあります。

障害児を拒まない園は、経験や余裕のある良い園です。

渋る園に無理に入園させてもらうより、歓迎してくれる園に入る方が、後々、子ども、親にとっても負担が少なくなります。

是非こういう理解ある園に出会えるまで、あきらめないでほしいです。

最後に・・・

わが家の場合、とても理解あって手厚く保育してくれる、市内でも人気の園に入ることができました。

息子は保育園に入れたことで周りの刺激を受け、できることが急激に増えました。

本人もとても満足そうで、めいいっぱい遊んで帰ってきます。

親の方も仕事で自分の時間がもて、離れている時間が長い分、迎えに行った時には子供をさらに愛おしく思えます。

子育ては手がかったり、一緒にいると親が疲れてしまうこともありますよね。

離れている時間を作ることも大切だなぁ・・と、充実した毎日の中で感じます。

是非ぜひ、あきらめず一度トライしてみてください・・・!

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この記事を書いた人
poppoママ

ウィリアムズ症候群の一人息子を育てる主婦。
新米ママだけど、子どもと一緒にゆっくり成長中。
療育の奥深さにハマってます。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
障がい児たちの将来についても気になります。

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コメント

  1. […] >>障がい児の保活について […]

  2. […] >>障がい児の保活について […]

  3. 潮田みどり より:

    はじめまして。
    障害児ママの保活について調べてたらここに辿り着きました。
    我が家には来年年少児になるダウン症のむすあがいます。
    年少にあがるにつれて幼稚園か保育園かで悩んでいます。
    幼稚園は上の子が行ってたので教育的な要素が強くて大人数での生活というイメージが強く。
    保育園はルーティン化された日常生活を送ることで身の回りの事が身につくかな?と思い、保育園への入園という思いへ傾いています。
    ですが、私は専業主婦で働いていません。なので療育センターやリハビリなど休むことが多いので会社員ではなく在宅で働きたいと思ってます。元々アパレルで洋服の企画とか縫製に携わってたので委託販売やネット販売でと思っています。
    開業届を出して働いてる証明として保育園申請をしようと考えてます。
    開業届を出してどんな感じだったか話せる範囲でいいので聞かせてもらえませんか??

    • poppoママpoppoママ より:

      こんにちは!コメント、ありがとうございます!!読んでいただき、とても嬉しいです!
      お子さんの進路のこと、きちんと考えておられて素晴らしいです。おっしゃる通り保育園は『生活』の場なんですよね。周りのお友達の影響を受けながら、身支度など自然と身につくといいですよね。
      わが家も同じく療育・通院で忙しいのですが、今や時間の融通がきく在宅勤務でしか無理な状況です…
      障がい児ママには本当にぴったりの働き方なんだと思います。
      開業届については、全く問題なく申請書類として扱ってもらえましたよ!委託販売やネット販売される予定なら、開業・自営として堂々と(?)申請できるのではないでしょうか。
      詳しくはよかったらメールいただけると嬉しいです。info@poppo-toys.sakura.ne.jp